2014年

1月

31日

安心レーシックネットワークの記者会見に参加される記者さんたちのための資料

安心レーシックネットワークと言うレーシックを推進する眼科医団体の代表が、2014年の1月29日フジテレビの朝のニューストークショー「とくダネ!」に出演し、レーシックの安全性について語っていました。日常的に被害者に接している自分はかなり暗澹たる気分でその言葉を聴いていました(番組自体は眼位異常を発症した被害者のことも取り上げており、とても興味深いものでした)。
 
安心レーシックネットワークは番組の内容について、同年2月3日にさらに記者会見を行うようです。
 
http://safety-lasik.net/images/release_140128.pdf
 
自分達は記者会見に出られないので質問書を書きました。これを公開します。
安心レーシックネットワークにも送ります。
 
メディアの皆様にお願いがあるのですが、もしよろしければこの質問状に書いてある質問を読んでから安心レーシックネットワークの記者会見に行っていただけるとすごくありがたいです。
 
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安心レーシッククリニックの関係者の方々へ
 
はじめまして。私はレーシック難民を救う会という、レーシック被害者の救済のための市民団体のボランティアスタッフです。自分自身も被害者です。
2月3日に安心レーシックネットワークの会見が行われると言うお話ですので、そのために下記質問を作成いたしました。
読んでいただければ幸いです。
 
①2014年1月31日現在、安心レーシックネットワークと神戸神奈川クリニックの連名で下記のような資料があり、これによれば神戸神奈川クリニックは安心レーシックネットワークの加盟施設と言うことになっているのですが、これについていったいどうお考えなのでしょう?
 
http://sugimoto-eyeclinic.com/wp/wp-content/themes/original/images/army.pdf
この神戸神奈川クリニックは、先日被害者の会で消費者庁に提出した患者の個人情報記載の被害レポートを集めたところ、第一位の品川近視クリニックについで2番目に被害者が多かったクリニックでした。
 
この記者会見の前に放映された読売テレビの「とくダネ!」で出演された大岡さんと言う術後眼位異常の患者さんはまさにこの神戸神奈川クリニックの眼科専門医に手術され、被害を訴えても相手にされず、執刀医にペンを投げつけられています(その会話は録音済みです)。
 
これについていかが釈明されるおつもりなのでしょうか?
 
②安心レーシックネットワークはいかなる基準で連携施設を選んでいるのでしょう?
 
被害レポートの中でかなりの割合を占めていた神戸神奈川が連携施設として入っているということは、その時点で我々は手術後の追跡調査や被害者数の把握、後遺症患者への誠意のある対応はこの基準には全く入っていないと考えます。この点はどうなのでしょう?
 
②消費者庁の出した4割と言う数字はおかしいと言う主張について。
 
安心レーシックネットワークのトップページには1月30日11時50分現在以下のように表示があります。
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この度、消費者庁より発表された「600人を対象としたアンケート調査の4割に問題があった」とする根拠はまったく不明瞭であり、このような発表と報道がなされたことを真に遺憾に思います。
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消費者庁の出してきた4割と言う不具合報告に関し、レーシック難民を救う会では「妥当」と考えております。
 
その根拠は2010年アメリカのABCニュースでもレーシックの合併症率は50%以上と取り上げられており、この数字はアメリカのFDAの調査による数字であるからです。 
アメリカのレーシック被害者のページであるLasikComplicationsに掲載されていました。
アメリカのレーシック被害者のページであるLasikComplicationsに掲載されていました。
一部抜粋いたします。
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レーシックの手術は、近視の患者さんに対して1.0以上の視力

(アメリカでは20/20と表記)を約束する、近視矯正手術です。

しかし、この手術を当初認可したFDA(アメリカ食品医療品局、

日本の厚生労働省と同等 の役割を持つ) の担当官が、現在は

その危険性について警告しています。

インタビュー:

「現在あなたが知り得ている情報を基に、あなたが大切に

思っている人にレーシック手術を薦めますか?」
「いえ、絶対にこの手術は薦めません。」

モレス・ワクスラー氏は、FDAの立場から1995年にアメリカで

レーシック手術を公的認可したメンバーの一人です。

しかしその後、彼はレー シックの衝撃的な後遺症に関しての報告を

受け続けることになってしまいました。

現在、彼はかつての雇用主であるFDAに対し、レーシック手術 に

対して強い警告を発令するよう働きかけています。

インタビュー:
「この手術は、ネイルサロンに行ったり、髪にパーマを

あてるような、そんな風に簡単に考えてよい手術ではありません。」

レーシックでは、薄い外部角膜の層が剥がされ、レーザーによって

内部角膜が平坦に削り取られます。

 有識者によると、そのプロセスにより角膜の 細胞に顕微鏡レベルの

傷跡が残され、それが視力障害をもたらすと述べています。

 

・・・

 

アメリカのFDA、ワクスラー氏の調査によると、

実際にはレーシックを受けた50%の患者が、何らかの

後遺症を訴えていると報告されていま す。

そして、レーシックを受けた33%以上の人が、術後にも

眼鏡やコンタクトレンズなどの視力矯正機器を必要としています。

インタビュー:
「私の視力は全然安定していません。毎回変化してしまっています。

そして、そのたびにしょっちゅう眼鏡を作り直さないといけません。」

業界の担当者は、これらの後遺症は頻繁に発生しているわけではなく、

また短期的なものだと反論を述べています。

また、技術の向上ににより後遺 症の発生は最小限に抑えられていると言います。

しかしながら、FDAとしては現在レーシック手術そのものを

 

見直す段階に突入していることは事実です

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それから、安心レーシックネットワークのトップページの声明文には以下のような記載もあります。
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それほど問題の多い治療であれば、我々眼科医はこの治療を現在のように行ってはいません。
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これについてですが、レーシックに関し世界中で賛否両論があり、問題が発生しているのは事実です。
 
下記掲示板をご覧ください。
これはカナダ在住の日本人が書き込む掲示板です。
いくつかこの書き込みを抜粋します。
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3年前にカナダでレーシックを受けて以来、レーシック難民になりました。
 
たぶん、「グレア」なんだと思います。暗いところで 小さな明かりが まぶしくてまぶしくてたまりません。室内ライトなんて最悪です。冬のバンクーバーは雨で暗く、家の外でも中でもサングラスがなくては生きていけず、仕事にもつけません。

私がレーシックを実行したクリニックは術後1年しかアフターケアしてくれません。私が「グレア」だと気付いたのは術後1年過ぎていました。 (術後一年以内でもまぶしかったんですが、私は「なんで目が開かないんだろう、おかしいなぁ」程度くらいしか思っていませんでした。まぶしいから、目が開かなかったんですね。私、本当にバカです) 


私が手術したクリニックは私のことを取り扱ってくれないので、家の近くのeye doctor の所に行きました。そしたら、「レーシックの後遺症は自分がレーシックしたクリニックに行きなさい」と、言われました。私にはもう行くクリニックがありません。

3年もまぶしい地獄の毎日で、最近は心臓に負担がくるようになってきました。

カナダという外国で私みたいに、レーシック難民になった方はいませんか? 

救済してくれるクリニックとか紹介していただけませんか?

よろしくお願いします。
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カナダ人でレーシック失敗した二人知っています。2人ともレーシックを受けたクリニックに無視され(一人は「返金するから、連絡しないで」と言われ、返金してもらったそうです)。オプトメトリストも何件もはしごして、結果は全てのスペシャリストに治療を断られたと言っていました。

一人は手術後、光がギラギラして見える、目まい、吐き気、数分に一回は目薬さすほどのドライアイになったと言っていました
仕事はもうパソコンが使えず、仕事も退職されました。数年ほぼ引きこもりみたいに、でも何とか過ごしているとの事です。この人は数ヶ月前にやっとアメリカかどこかの国のレーシック難民のオーガナイゼーションを見つけて、症状の情報交換、レーシック反対の運動をするとのことでした。(他の難民の方もやはり治療してくれるところは見つけれないとのことでした。)

もう一人は、室内でもサングラスかけています。光がダメとの事で、それに若いのに近くを見る時は老眼鏡をかけてます。

カナダにいるのであれば、ネットでレーシック難民のオーガナイゼーションを探して情報を交換されたらどうでしょうか。良くなるといいですね。
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知りありにも手術うけて同じ症状で苦しんでいる人いる。くもりでも夜でもサングラスかけて「光がまぶしい」というからまじかっこつけているだけかと思った。かわいそうだと思うけど、歴史が20年ほどしかないこの手術を受けれるのかいまだに不思議
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さらにアメリカのFDAに寄せられているレポートを翻訳したものを以下に掲載します。
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http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfMAUDE/detail.cfm?mdrfoi__id=2578614

抜粋:私の人生は役立たずの屈折矯正手術により破壊されました。機械エンジニアとしての私のキャリアが危険にさらされています。ウェーブフロント評価や自殺未遂やうつ病による複数回の入院歴を含んだカルテの大部分のスキャン画像を提供します。波面の測定値を含め、私の医療記録の大部分は、自殺未遂とうつ病のための複数の入院記録、2度のレーシック手術のインフォームドコンセントフォームならびに手術報告書などを提供させていただきます。私のHPで資料の大部分を見ることが可能です。(b)(6)。レーシック手術を受ける前、私にはうつ病や他の健康問題を持っていませんでした。視覚的な問題もレーシックの前は持っていませんでした。私は健康であり、アマチュアボクシングに積極的に参加していました。キャリアも非常にうまくいっておりました。レーシックは、このすべてを変え、私と私の妻に苦痛をもたらしました。私はすでに何千ドルもレーシックの合併症と身体的疾患の治療に費やしております。2010年にはじめてレーシック手術を受けてからというもの、私はまだ視覚に問題を抱えており、(視界が)クリアな日をすごせたことは1日たりともありません(b)(6)。瞳孔径を縮小させ、薄暗いまたは暗い状況下で見えるようにためにAlphagan Pを毎日使用する必要があります。レーシック手術後に何度も再発する角膜びらんを押さえるために定期的にステロイド点眼薬も使用しています。コンタクトレンズではこのような視覚問題は矯正できず費用がかかります。レーシックを受ける前、私にこのような視覚問題は一切ありませんでした。レポートの全文を読む

 

http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfMAUDE/detail.cfm?mdrfoi__id=2568621

私は2004年にレーシック手術を受けました。私は左目に2012年に網膜はく離をわずらっており、右目の視力が落ちていました。私は左目の網膜はく離を直すために手術を受け、視力を回復するための白内障の手術を待っていました。私は右目の網膜はく離を防ぐために弱視の右目に1週間以内にレーザー手術を受けるつもりでいました。レーシックが網膜はく離を引き起こすと知らなかったのです。医師は、レーシック手術と網膜はく離の間には相関関係が存在しないと主張していますが、私はわからないと感じています。私は非常に健康的な人間で、家族にも目の問題を抱えた人間はいません。

 

http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfMAUDE/detail.cfm?mdrfoi__id=2557911

私は近視を矯正するためのレーシック手術を受けました。その後の白内障手術の術前適性検査が必要になるだろうという説明を受けた記憶はありません。私はこれが医師からの法的要件であると聞いているのですが、医師は資料の取得は困難であり、これが無くとも安全に行われると言っています。現在かかっている医者はこれらの評価なしには限界があるといっており、私も(資料なしに白内障手術を)行うことが恐ろしいと感じています。合法的に私の記録を要求することは可能でしょうか?・・・ 私はこの問題に対しいかなるフォーラムでも情報を得ることができず、どこでよい情報を手に入れることができるのかもわかりませんでした。続いて起こる必要で一般的な手術で発生するこのような問題に対し、人々は本当に気付いていないのではないかと感じています。どうにかして私を助けていただけないでしょうか?

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これでもまだ問題がない、世界で認められた安全な手術と言えるのでしょうか?
少なくとも「賛否両論あり、問題も起こっているが問題を無くすべく努力する」と答えていただければよかったのにと思います。
 
③眼科専門医が行えば安全と主張する根拠について
 
安心レーシックネットワークのトップページの記載をさらに引用いたします。
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 レーシックは眼科医療技術ですので、目の医学について十分な知識があり臨床経験を積んだ眼科専門医による診断をまずは受けていただくことが重要です。 
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当会に被害情報を寄せてくださった患者はその殆ど(9割以上)が眼科専門医による執刀です。また、昨今眼科専門医以外が執刀を行っているクリニックは殆どありません。
 
また、先の大岡さんももちろん眼科専門医による執刀です。その執刀医は既に名前も判明済みですが、医学博士でもあり、日本眼科学会専門認定医でもある、4万5千症例の執刀経験があるという神戸神奈川クリニックのK医師です。
この現状を考えるに「眼科専門医が執刀すれば安全」「熟練の眼科専門医が執刀すれば安全」という主張は現実からかけ離れていると我々は感じているのですが、その点どのようにお考えでしょうか?
  
 
④安心レーシックネットワークでは日本眼科学会が定めたガイドラインについてどのように対応していくつもりなのでしょうか?
 
日本眼科学会が定めたレーシックのガイドライン(
http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/excimer.pdfには手術に関して適応範囲が決められているのですが、安心レーシッククリニックの関係者様たちはこのガイドラインに沿って治療を行われる方針なのでしょうか?例えば近視の矯正度数は原則6Dまでとし、医学的根拠と十分なインフォームドコンセントの元10Dまでの実施と言うことにされるのでしょうか?
 
下記、安心レーシックネットワークの一施設に表示されていたスクリーンキャプチャを添付いたします。
 
安心レーシックネットワークの施設でもガイドライン違反で手術が行われているようですが、これはこれから修正していくと言うことでしょうか?
 
⑤安心レーシックネットワークに所属するクリニックでは過去何人くらい手術をしてきたのでしょう?そしてクリニックで手術した患者さんに対してその後の追跡調査をどれくらいの規模で行っておられるのでしょう?また、後遺症の研究はどの程度されているのでしょうか?
 
先にも書きましたが被害レポートの第2位を閉める神戸神奈川クリニックが入っている時点で追跡調査も被害者の把握も全くしていないのではないかと被害者の会では想定せざるを得ません。
 
なお、神戸神奈川クリニック以外の安心レーシックネットワーク連携施設の被害者さんも先に消費者庁に提出した被害レポートの中に入っていたことをお伝えしておきます。
 
⑥安心レーシックネットワークの眼科専門医は、屈折や両眼視機能不全、眼位などについて術前・術後に検査を行っていらっしゃるのでしょうか?また眼科は専門化が進んでおりますが、この分野に関しても知識をお持ちなのでしょうか?両眼視機能不全などの後遺症が出た場合、治療することは可能なのでしょうか?
 
先の大岡さんを始め、被害者の会でレポートを提出くださった患者様の中にはかなりの割合で複視や斜位などの両眼視機能異常を発症されている人々がおられました。特に遠視なども入っている場合、この方たちの眼精疲労は激烈なものとなり、失職されている方もいます。
 
そのため被害者の会でアメリカの論文を翻訳したところ、アメリカの論文で「術前に眼位異常を持っている場合に、術後にそれが増悪するケースがある」との論文をかなりの数見つけました。
 
下記、抜粋させていただきます。
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1、レーザー屈折矯正手術後の代償性斜視(1999年 アメリカ)
Decompensated strabismus after laser in situ keratomileusis.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10569175
J Cataract Refract Surg. 1999 Nov;25(11):1552-3.
Schuler E, Silverberg M, Beade P, Moadel K.
概要:
我々我々は両眼にレーザーによる屈折矯正手術を行った後に非代償性の滑車神経麻痺が発生した事例を報告する。患者がモノビジョンとなった際、我々は患者の片眼の視力の低下によって複視と融像の障害が引き起こされたと信じている。同じ視力に戻すための矯正用の眼鏡が処方されたが、患者には複視を除去するためにプリズムが必要であった。 我々は、慎重なカバー/アンカバーテストとバージョン評価が屈折矯正手術の全ての患者に必要だと考えており、彼らに何らかの両眼視の問題の疑いがあればモノビジョン矯正か眼球運動の評価が必要である。
PMID:10569175[PubMed - indexed for MEDLINE]
 
2、屈折矯正手術での斜位の不運(2001年 アメリカ)
American orthoptic journal
http://aoj.uwpress.org/content/51/1/11.short
c 2001 Board of regents of the University of Wisconsin System, American Orthoptic Journal, 
Volume 51, 2001, ISSN 0065-955X, E-ISSN 1553-4448
Strabismus Misadventures in Refractive Surgery
Bruce A. Furr, C.O.?,Steven M. Archer, M.D. and Monte A. Del Monte, M.D.
概要:
屈折矯正手術の手順は、今日より日常的になっています。何百万人もの人々が視覚上のニーズの解決法として手術という選択肢を取り、めがねやコンタクトから解放されています。多くの手術の後、両眼複視が報告され始めました。複視の原因として報告されているものは以下のとおりです:抑制の喪失、既に治療されていた斜視の悪化、プリズム処方のめがねをかけていたが、そのことが認識されていなかったこと、もともと両眼視が不完全であった患者での限界融像や既存のモノビジョンの代償として:などです。
屈折外科医は屈折矯正手術のために手術を希望している全ての患者に彼らの術前治療計画の一部に感覚と(外眼)筋肉の評価を入れたものを作成することをお勧めします。
 
3.屈折矯正のための屈折矯正手術が斜視を引き起こした例。8つの症例のレポート(2002年 イスラエル)
Refractive surgery for refractive errors which cause strabismus. A report of 8 cases.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12171589(パブメド)
Binocul Vis Strabismus Q. 2002;17(3):187-90; discussion 191.
Nemet P, Levenger S, Nemet A.
ソース:
Sackler School of Medicine, Tel Aviv University, Kfar Sava, Israel. pnemet@post.tau.co.it
概要
目的:
エキシマレーザー屈折矯正手術は、屈折異常を矯正するためのよく知られた手術である一方で、それらの眼鏡の使用をやめたい成人の患者で、緩和的または部分的に調節性内斜視や強度の不同視をもつ患者、外斜視を持つ患者におけるその使用が広く研究されていない。私たちは、屈折矯正手術でこれらの2つの条件を治療を経験したので報告する。
方法:レーシック手術による屈折矯正手術を施行した、安定した屈折異常の症状がある8人の成人患者の記録の事後観察。3人の患者が調節性内斜視を持っており、3人は部分調節性内斜視があり、2人の患者は近視で不同視と外斜視を持っていた。
結果:
部分的に緩和的な調節性内斜視の患者では、レーシックによる屈折矯正治療が遠視に関連する斜視のずれを補正し、また、外斜視と近視不同視患者における外斜視を修正した。
結論:
屈折矯正手術は、成人の外斜視と近視性不同視を緩和し、部分的調節性内斜視の治療に有効である。
※この論文は「屈折矯正手術後に眼位の変化を生ずることがあると言う根拠」として掲載しています。
 
4、屈折矯正手術後に生じる複視の原因と予防(2008年 アメリカ)
Burton J. Kushner, M.D.
+ Author Affiliations
 From the Department of Ophthalmology and Visual Sciences, University of Wisconsin, Madison, Wisconsin 
Correspondence: Requests for reprints should be addressed to: Burton J. Kushner, M.D., Dept. of  Ophthalmology and Visual Sciences, Univ. of Wisconsin, 2870 University Ave., Suite 206, Madison, WI 53705; e-mail: bkushner@wisc.eduPresented as part of a Symposium at the Joint Meeting of the American Orthoptic Council, the 
American Association of Certified 
概要:
背景と目的:屈折矯正手術後の斜視の代償または永続的な福祉の発生の説明、これらの合併症の異なる原因の提
示、発生リスク層別の概説、防止のためのスクリーニング技術の概説。
 
患者と方法:屈折矯正手術後の永続的な複視や非代償性斜視の検査と治療を受けた患者の及レビュー。
結果: 37人の患者を特定した。 合併症の原因は技術的な問題や計画に関しての判断ミスによるものであった。後者に分類されるものは、事前のプリズムの必要性の見逃し、予想不能な不当像視、外科手術によるモノビジョン、斜視患者への不適切な調節コントロールがあった。これらの結果から推奨されるスクリーニングの基準を概説した。
結論:屈折矯正手術後に代償性の斜視や永続的な複視が発生する場合がある。これらの合併症の発生は術前のリスクの識別に十分に注意することで最小化することが可能である。
 
5、斜視と屈折矯正手術の患者(2010年 ヨーロッパ)
http://bmctoday.net/crstodayeurope/2010/01/article.asp?f=strabismus-and-the-refractive-surgery-patient
斜視や屈折矯正手術が組み合わさることにより、経営戦略に考慮されるべき複雑な様相を呈しています。
By Saj Khan, MB, BS, FRCSED(OPHTH)
斜視専門医は、多くの場合、以前斜視の手術を受け現在屈折矯正手術を希望している患者か、以前に屈折矯正手術を受け、現在斜視手術を希望している患者のいずれかに遭遇している。慎重に評価を行えば、斜視専門医はこれらの患者がベストの視力を達成するのを助けることができる。この記事では、斜視専門医が斜視および屈折矯正手術の患者において対処しなければならないいくつかの考慮事項と問題について触れる。
屈折手術後の斜視は既存の斜位の代償障害または調節の変化新たに斜視が発生した場合、斜視手術を行う前に、2ヶ月あけて連続で測定した偏差の安定性が認められるまで少なくとも3ヶ月、可能であれば6ヶ月は待つことが重要である。
屈折矯正手術後、患者にはしばしば短期間の両眼視機能の混乱が生じる。これは斜位が斜視化する代償障害の刺激となりうる。長期間の(両眼視機能の)混乱は、サーフェス・アブレーション(フラップを作成する手術と比較した場合)、両眼手術ではない単眼ずつの手術、モノビジョン法による長期の両眼視の混乱によりこのような
症状は増加し、実施される手術の形式を決める際に考慮に入れられるべきである。
 
近視矯正に対する遠視
顕著な外斜位または間欠性外斜位を持つ遠視の患者は、遠視が矯正された際に失われてしまう調節コントロール要素が存在するために、屈折矯正手術後に本格的な外斜位に発展する可能性を持っている。高い輻輳調節比を有する若い近視の患者には逆の場合が起こる場合があり、屈折矯正手術後に過矯正の度合いが例え小さくとも調節性の内斜位の症状が生じることがある。しかしながら外斜位または間欠性外斜位の患者は、近視が修正されると、斜視の傾向により良いコントロールを行うための調節刺激を得る場合もある。
 
6、屈折矯正手術後の両眼視覚障害及び複視について(2011年 ノルウェー)
SJOVS, June 2011, Vol. 4, No. 1 ? Case Report (in English) 16
doi:10.5384/SJOVS.vol4i1p16 ? Issn: 1891-0890 Scandinavian Journal of Optometry and Visual 
 
Science ? Copyright c Norwegian Association of Optometry
Gro Horgen Vikesdal1* and Kathinka Jeber2
Buskerud University College, Department of Optometry and Visual Science,
Frogs vei 41, 3611 Kongsberg, Norway
2Oslo University Hospital, Ulleval, Department of Opthalmology, Norway
 
要約 :
屈折矯正手術を受ける人が増えてきているが、手術は完璧に行われていても、必ずしも成功するわけではない。
また、術後複視について言及した報告はほとんどない。そこで、我々は、屈折矯正手術後に複視を発症した4人のケースを報告したい。4人の患者は、術後ノルウェイの病院の眼科にかかっており、全て男性であり、間欠性複視と恒常性複視が主訴である。
検査はその病院の眼科の標準的な方法で行われ、2人は内斜視と診断された。(2人は、元々、調節性内斜視の病歴があった)1人は原因不明の不安定な複視、もう1人は先天的脳神経障害と診断された。複視は術前検査で予見可能なものもある。そこで、我々は術前検査に両眼視機能と複視歴を徹底検査することを推奨する。
Introduction
屈折矯正手術は発展してきており、1990年代初頭に最初(Ang,Couper, Dirani, Vajpayee, & Baird, 2009)の手術がノルウェイで行われから順調に広がっている。今日では、世界中の多くの眼科でこの手術は行われている。屈折矯正手術にはlasikやlasek、PRKのようないくつかの方法がある。この中でLASIKとLASEKがノルウェイで
最も行われている。世界中で、屈折矯正手術後に発症した視覚異常のうち半分以上は矯正誤差と説明付けられている。アメリカでは毎年150万人がlasik手術を受けており、これは人口の0.44%に相当する。ノルウェイでは毎年4500症例の屈折矯正手術が行われており、これは人口の0.1%に相当する。アメリカと比べると過小評価と思われるかもしれない。2006年には、世界中で800万人の人々に屈折矯正手術は行われ、疑いの余地なく、今日ではかなりの数の屈折矯正手術が行われている。両眼視覚障害は成功した患者でも潜在的な脅威となる。屈折矯正手術後に発症した両眼視覚障害を紹介する。我々は、これらの症例から、屈折矯正手術前に十分な両眼視覚歴を調べることの必要性と評価の必要性を例証した。現在の標準化された術前検査では、十分な眼科的検査が術前に行われていないことはGodts(Godts,Tassignon, & Gobin, 2004) らが報告しており、この症例報告の目的は術前に両眼視覚検査を調べることの重要性を指摘す
ることである。
 
7、屈折矯正手術:斜視の治療および原因(2011年 アメリカ)
Refractive surgery: a treatment for and a cause of strabismus.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21537187
Minnal VR, Rosenberg JB.
ソース
眼科学科モンテフィオーレ医療センター、ブロンクス、ニューヨーク州10467、米国。
概要
レビューの目的:
この記事の目的は斜視の治療の手段として、または斜視と複視の潜在的な要因として屈折矯正手術をレビューすることである。
最近の知見:
多くの研究で、屈折矯正手術は特定のタイプの斜視、例えば調節性または部分的調節性内斜視などの補正に有効
であることが報告されている。不同視に関連する外斜視の研究ではそこまで良好な結果が出ていない。最近の研
究では、術前に顕性斜視が認められなかった患者でも、屈折矯正手術後に斜視と複視が発生する場合があることを示している。患者に術後の斜視と複視の増加リスクがあるかどうかを判断するため、適切な臨床試験とリスク層別化が不可欠である。
サマリー:
屈折矯正手術は調節性または部分的調節性内斜視の患者に対して有効である。屈折矯正手術を行う患者の潜在的なリスクファクターを明らかにするために完全な病歴と臨床検査がきわめて重要である。 指定されたリスクレベルに基づき、より高度な検査が保障されるだろう。
PMID:21537187[PubMed - indexed for MEDLINE]
c 2008 Board of regents of the University of Wisconsin System, American Orthoptic Journal, 
 
Volume 58, 2008, ISSN 0065-955X, E-ISSN 1553-4448
 
8、白内障と屈折手術後の成人患者における複視(2010年 アメリカ)
Gunton, Kammi Ba; Armstrong, Blairb
概要
レビューの目的:この記事の目的は白内障手術並びに屈折矯正手術後に発生する複視について報告することである。
最近の所見:球後麻酔を使用した白内障手術に続く眼位ずれの発生率は約7%となっている。この患者群における複視の範囲は0.23~0.98%の割合である。眼位ずれの発生率は局所麻酔での白内障手術では5%に減少し、複視の発生率は0.21%から0%にまで減少する。 小規模な症例郡の中でだが、レーシック後の複視については報告されていない。白内障手術およびレーシック手術後に発生する複視の原因には既存の斜視の代償、新たに発生した調節性内斜視、慢性疾患の同時発症、単眼複視などが含まれている。白内障手術のための球後麻酔後の複視の主な原因は、外眼筋不全麻痺/制限であり、この手順のタイプに固有のものである。局所麻酔での白内障手術やレーシックによる複視の発生の主要な原因は既存の斜視の代償である。
概要:既存の斜視の評価や詳細な履歴は屈折矯正手術後の予期しない複視の発生を低下させる。
c 2010 Lippincott Williams & Wilkins, Inc.
 
9、屈折矯正手術による両眼視障害-症例報告(2010年 ポーランド)
Klin Oczna. 2010;112(1-3):67-9.
[Refractive laser eye surgeryand binocular vision disorders--case report].
[Article in Polish]
Zamojska E, Loba P, Archacka E, Broniarczyk-Loba A.
20572509
[PubMed - indexed for MEDLINE]
レーザーによる屈折矯正手術は眼科学の発展途中にある。このタイプの手術には数値的な禁忌があるが、それは定義することが困難なものが多い。例えば、両眼視機能障害のように。我々は、患者に全く禁忌がなくても、屈折矯正前に視機能を正確に分析し、患者に十分な説明をせねばならなくなった。
症例報告:33才女性  術前:両眼近視(右目-5.25Dsph -0.75 Dcyl ax. 170; 左目: -5.0 Dsph)。斜視その他の両眼視機能障害歴なし。
術後:外斜位、わずかな上斜位、著しい輻輳不良による斜視
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これらを踏まえ、我々はレーシックの執刀医は当然屈折・両眼視・眼位といった視機能の基本機能に精通することが求められるべきであり、現状のように術後に「あなたの精神が術前からおかしかった」と執刀医から突き放されることがないように、術前術後の両眼視機能検査が行われるべきであると考えているのですが、その点どのようにお考えでしょうか?その予定はあるのでしょうか?
 
下記、安心レーシックネットワークに現状のところ掲載されているQ&Aを引用します。
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  • 「レーシックで眼球の動きがおかしくなったり、目が見た目に変わったりしますか?」

  • レーシックによって、眼の動きや見た目が変わることはございませんので、ご安心ください。むしろ、コンタクトレンズをしていた方は、瞼のたれ(眼瞼下垂)がある方が時々いらっしゃいます。その場合、レーシック後にコンタクトレンズを装用しなくなると眼の開きが大きくなる(ぱっちりみえる)ことがあります。



南青山アイクリニック 戸田 郁子

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  • 「レーシック難民」という人たちが、レーシックを受けたら
    「物が二重に見える複視や斜視になった」と訴えていますが、
    そのような合併症が起きる可能性はどのくらいあるのでしょうか?」

  • 「複視」とは物がダブって見えてしまうもので、片目でダブる「単眼複視」と、両目で見るとダブってしまう「両眼複視」に分けられます。片目でダブって見えるのは、主に乱視です。
    両目でダブって見える場合は、同時に同じ方向を向けなくなる斜視が考えられます。斜視の多くは眼を動かすための筋肉のバランスの問題で起こります。LASIKで筋肉のバランスが崩れることは考えにくいです。眼鏡で見た目にカバーされて患者さんは気づいていないが手術前からあった可能性が考えられます。ただし、偶発的に、頭蓋内疾患(脳腫瘍など)を来し、それが起こる可能性はあります。 
    以下に斜視と近視にまつわる事例を述べますが、これもレーシック後に起こったとは考えにくいです。
    ① 内斜視と近視
    内斜視に近視を合併している場合、近視を矯正することによって内斜視が顕在化することがあります。一方で、融像幅(像をひとつに結ぶことができる範囲)が広い場合には、近視を矯正すると両眼視(両目で立体的に物を見ること)がしやすくなり、眼位が改善することがあります。
    ② 斜位近視
    間欠性外斜視(物を見ようとしない時には外斜しているが、見ようとすれば眼位を正しい位置にすることができるもの)の中には、眼位を保つための融像性輻輳(物をひとつに見ようとして目の位置を内側に向ける働き)に伴い過剰な調節(近くにピントを合わせようとする力)が働き、両眼視時に近視化がみられることがあります。これを斜位近視といいます。斜視を治せば近視は治ります。逆にそのまま近視を矯正してしまうと、結局遠視になって眼精疲労などの原因となってしまいます。
    いずれにしても、術前にしっかりと検査を受け眼科専門医の診断を得ることが重要です。

名古屋アイクリニック 中村 友昭

 

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名古屋アイクリニックは「LASIKで筋肉のバランスが崩れることは考えにくいです。」と言い切ってしまっていますがまだ眼位異常について述べているだけマシなのかもしれません。
ただ名古屋アイクリニックでは術前の検査メニューの中に眼位検査がなかったと被害者の会の患者さんから伺っています。
 
安心レーシックネットワークの他の施設でも術前眼位検査を全ての希望者への必須項目としているところは今のところ見受けられないように思うのですが、今後実施予定などはあるのでしょうか?
 
 
⑦安心レーシックネットワークの関連施設は、後遺症の研究および患者に対してこれからどのように対応していくつもりかお聞かせください。
 
先の大岡さんを初めとして、被害者の会には美容系も安心レーシックネットワークの加盟クリニックも双方在籍しております。
 
ボランティアスタッフである私は英語の文献もたまに翻訳しておりますが、それに目を通す限りレーシックが安全な手術であるとはとても思えません。
 
そう思えない理由はいくつもありますが、一番の理由は、「レーシックは失敗することもあるけれど大丈夫だ。失敗は少ないから」と言うレーシックを行う眼科医の態度です。
 
まさに飛行機事故に例えますが、飛行機事故は事故原因が綿密に調査され、それが飛行機の安全性とつながってきました。
それに比べレーシックは失敗してもその原因を医者が解明しようとせずに被害者に対しては「あなたの精神のせいです」、対外的には「失敗は少ないので大丈夫」と言うのが普通の状態となっています。追跡調査もしていないので手術者数も全く分かりません。
 
さらに、アメリカと比べると日本の研究論文の少なさは、特に後遺症の研究論文の少なさは驚くべきものです。下記表をご覧ください。
 

アメリカと日本の国立国会図書館論文検索で比較した表

 

検索クエリ

 

refractive

surgery

屈折矯正

手術

Refractive

surgery

complications

屈折矯正手術

合併症

refractive surgery

binocular vision

屈折矯正手術

両眼視

refractive

surgery

diplopia

屈折矯正手術

複視

Refractive

surgery

strabismus

屈折矯正手術

斜視

PubMedでの検索結果

47450

17876

521

265

631

NDL-OPACでの検索結果

145

6

0

0

1

PudMed=アメリカ国立医学図書館の医学論文サーチ
NDL-OPAC=日本の国立国会図書館サーチ
2012年7月9日検索

これで「レーシックは安全です」と主張できる方の神経を私は疑います。
 
安全と言うのは、万が一失敗することがあっても修復可能だから安全と言えるのであって、数が少ないから安全と言えるのではありません。
その数にしても軽いものまで含めると、FDAの調査では合併症率は50%以上あるのです。
これでも安全と主張できるのでしょうか?
 
もし本当に安全と主張したいのであれば、まず追跡調査をして結果を公表し、後遺症の研究をしっかり進め、せめて自分の手術したクリニックの人だけでも救済してあげてください。現在この人たちは美容系でも安心レーシックネットワークの加盟クリニックでも見捨てられた状態にあります。
 
本当にレーシックという医療を続けたいのであれば、既に生み出してしまった後遺症のメカニズムを研究し、治療の方法を探ってください。角膜だけでなく両眼視や眼位についても研究し、斜視になってしまった大岡さんを助けてあげてください。その方が「安全です」と言う虚しすぎる宣言よりもレーシックの安全を宣言する上では遥かに重要だと思います。
 
レーシック難民を救う会 ボランティアスタッフより