手術したら遠くも近くも見えない、メガネでも矯正できない。  屈折矯正手術ガイドラインを守らず患者に嘘をつく医師

男 39歳(手術時35歳)
K眼科 イントラレーシック

■レーシックを受けた理由
術前はメガネでは矯正しきれない最強度近視(両眼共に-13.5D)で、
コンタクトレンズがなければ生活できない状態だった。
偶然見たK眼科のHPに、コンタクトレンズは20年までしか利用できない」
という文言を見て将来が不安になり、受診を決意した。すると、
「あなたはコンタクトレンズが使えなくなる。
手術でコンタクトはいらなくなる」と医師に言われ、
コンタクトレンズが利用できなければ生活ができないと思い、
選択の余地は無かった。
自分はレーシック手術を受けたかったわけではなく、
視力回復を望んでいただけであり、レーシックという術式は医師が選択した。
術後知ったことだが、強度近視以上の場合は、通常の術式は
レーシックは選択してはならず、フェイキックIOLが適切であると
セカンドオピニオンで知った。


■事前のリスク説明の内容。現在のような状態になるという説明はあったか?
手術前のコンタクトレンズ生活でも困っていた事は一切なかったので、
レーシック以外の術式の選択肢も提示されていない上に、
しなくていい手術をすることになった。
また、現在抱えている不具合についての説明も事前に無かった。
自分の屈折度数が、屈折矯正手術ガイドラインに書かれている制限値を
超えていることに不安を感じ、術前カウンセリングで医師に確認しても
問題ないと言われた。 
他のリスクの照射ズレやエクタジアは、K眼科では起きないように
していると説明していた。 

■実際どのような後遺症があったか、生活にどのような支障が出ているか
・手術直後から、ランドルト環が複数個、離れた場所に見える
(常に単眼複視の状態)。
複視には両眼複視と単眼複視がある。
複視には両眼複視と単眼複視がある。
複視によって文字が重なって読めず、仕事も日常生活も困難な状況となった。

・クリニックが指定する術前のコンタクトレンズ利用停止期間が短かすぎる為、
術後、日を追うごとに不正乱視がひどくなり、三ヵ月後には
メガネでの視力矯正も全くできなくなった。
本来ならよく見えるはずの屈折度数0でも両眼共に視力が出ず、
遠くも更に近くもどの距離でもよく見えない(不正乱視) 
不正乱視は角膜に不規則な凹凸が生じているために発生する乱視である。眼鏡では矯正が難しい。
不正乱視は角膜に不規則な凹凸が生じているために発生する乱視である。眼鏡では矯正が難しい。
・複視以外に、昼 夜問わず常時もやが掛かった見え方と、発光体を見ると、
光が下方向台形に数倍長く伸びて見える。

・左目のみ、視界全体を覆う汚れのような模様(飛蚊症)が、
光の当たり方で見えるようになった。

■それをクリニックの医者に訴えたときの反応
同院の2名の医師には、術後検診から、6ヶ月検診の間、
毎回、異常な見え方に対し説明を求めても、
「綺麗に削れており成功しています」と、
「原因は遠視が残っている為」としか説明されず、
その度に「しばらく様子を見て下さい」とその場しのぎで、
問題を先送りされ続けた。
 
他院で受けたセカンドオピニオンの診察結果を話してからは、
それまで無いと言いつづけていた乱視があると手の平を返し、
それでも依然、検査で遠視の数値が無くなったにも関わらず
「見え方の原因は遠視が原因なので、様子を見るように」といわれ続けた。

■現在の状態と、自分なりの後遺症への対処方法
現在の後遺症の状態は、上記に書いたような状態で、術後6ヶ月頃から
4年経った今、それほど変化は無いと思われる。
メガネでは矯正できない不正乱視のため、現在は、特殊な
コンタクトレンズで矯正している。
術後の目には、通常のコンタクトレンズは利用できなかったため、
エクタジア(※)向けのレンズを利用している。
コンタクトレンズをしても、術前の見え方にはならないが、術後の見え方が多少なりとも緩和はされている。

※エクタジア=角膜拡張症 レーザーによって角膜を削ったところが眼圧に
負けて突出する症状。 角膜の形状が変化するので、当然見え方も
おかしくなってくる。 最終的には失明につながる場合もある。 

■レーシックを希望している人々に一言
自分が手術を受けたクリニックの担当医師は、カウンセリングや
術後の定期検診でも嘘の説明をしていて、騙されていましたが
気づいた時には、後の祭りでした。
医学に詳しくない患者が、良いクリニック、良い医師を見分ける事は
できませんし、保険適用されていない手術は、保険適用されない理由があり、
手術しないことが一番です。

どうしてもレーシック手術をするのなら、事前カウンセリング時点から
検診まで、 ボイスレコーダーで医師との会話を必ず全て録音して下さい。 
何かあった時に、きっと役に立ちますし、録音を拒否する医師は、
録音されて困るような後ろめたい話をしているからで、信用してはいけません。
勿論、決して手術を受けてはいけません。

■厚生労働省、日本眼科学会、クリニックに一言
自分が手術を受けたような悪質クリニックでは、
一人あたり数十万程度の金を搾取する為に、患者の無知につけこみ嘘をつき、
手術へ誘導し、患者の人生を無茶苦茶にしています。
世の中には、手術に同意したのだから自己責任と言う人もいますが、
医師がリスクの説明をしない上に、嘘をついてくる以上、患者は
騙された被害者です。
騙されている以上、患者が正しい判断ができず、同意書は全く意味がありません。 
このような医師は、後遺症が発生した時も患者を厄介払いをしています。
屈折矯正手術ガイドラインは守る事は当然ですが、当然なことを守らない
医師がいる以上、ガイドラインを無視して手術し、後遺症を発生させた
執刀医は、全面的に責任を持って将来にわたり対応するとさせないと、
悪質な行為は無くなりませんし、後遺症を負った被害者は生活困難になり、
泣き寝入り状態です。 
また、私が手術を受けたクリニックでは、信じられない事に2011年以前に
手術を受けた患者は、患者がカルテのコピーを何度要求しても、
クリニックの医師が拒否します。
その為、カルテのコピーが貰えず、適切なセカンドオピニオンが
受けられないこともあります。
レーシック手術のあり方だけでなく、クリニックと医師に対し、
しかるべき対応をお願いしたい。