術後不調を訴えると「手術は成功」と言われ、精神科への紹介状を書かれた

後遺症の辛さと医師が取り合ってくれないことの精神的苦痛で鬱病を併発しました。この薬で2週間分です。
後遺症の辛さと医師が取り合ってくれないことの精神的苦痛で鬱病を併発しました。この薬で2週間分です。

30代男性
2010年手術
手術の種類 【イントラレーシック】


2010年に友人や会社の同僚がレーシックを
受けたこともあって安易な気持ちで
レーシックを受けてしまいました。

レーシック手術の後遺症はすぐに現れる人と、
手術から何年かが経過した後じわじわと
現れる人がいます。
私は前者で、手術後にすぐに見え方が
おかしくなりました。
物が二重に見えたり(複視と言います)、
うまく焦点を合わせることが
できなくなってしまったのです。
力を入れると焦点が若干だが合うのですが、
このような状態では本を読んだりすることも
ほとんど出来なくなりました。

すぐにクリニックに確認を取ったのですが、
「そんな方は今までいません」と言われ、
「三か月もたてば楽になります」「とりあえず様子を見ましょう」
「ドライアイですね」「手術は成功しています」と言った
やり取りが繰り返されました。

医者が言うとおり三か月待ち、半年が経過したのですが、
見え方に全く変化はありません。
最終的には「眼科的には異常が見当たらないため
精神科の紹介状を書きますのでそちらで治療を受けてください」
と症状は何も改善していないのにびっくりするような診断を下されました。

私は当然仕事していたのですが、そんな状態で
まともな仕事などできる筈もなくだましだまし出社していました。
様子を見かねた同僚や上司に病院に行った方がいいと
アドバイスされるほどでした。
でも私はその時には既に日本全国の病院でセカンドオピニオンを
済ませた後だったのです。

病院で共通して言われるのは「手術は成功しています」
「医学的には異常が見当たりません」と言う言葉です。
しかし私の目は現実的に物が2重に見えるし、焦点を合わせることも難しいのです。
本もメールもほとんど読めず、自分の状態について調べることすら困難です。
なのに医者からは「成功です」。
一体レーシックでの「成功」とは何なのでしょう?
私がこのような状態で、仕事も日常生活も全くできないのに、医師からは
「問題ありません」と言う言葉が繰り返されるのです。
自分にとって成功の定義なんか全く当てにならないと感じました。

異常について相談しても全く取り合ってくれない施術クリニックと、
見え方がおかしいと訴えても「医学的には異常は見当たりません」と
対応するそのほかのクリニックとのやり取りに疲れ果て、仕事もできず、
自殺したいとまで考えるようになりました。
家族にもカミングアウトしました。

今ではカウンセリングに通い、薬を飲むことによって

 肉体的苦痛精神的苦痛からくる鬱に対応しています。

術前、私は執刀医やスタッフから自信たっぷりに、目をキラキラさせて

「メガネやコンタクトよりもはっきり見えますよ」
「○○さんの期待に十分に答えられると思います」

と言われました。
なのに術後不調を訴え何度も何度もクリニックに通った時、
二度と執刀医に会うことはなかったのです。

普通、患者を助け、今後より良い手術をすることを目指している医者であれば、
自分が手術をした患者が不調を訴えてやってきたなら、その様子をよく調べて
患者を治療したり、今後そのようなことは起こらないように研究する
ものであると思います。
これが一般の商品、たとえば、車や電化製品だったらそのように
対応しないメーカーは糾弾されるし、実際にそのようなことが起こっています。
しかしレーシックの世界はなぜかそうはならないのです。
私の受けたクリニックはレーシック専門と言ってもおかしくない
クリニックであり、今後も手術を勧めていくのであれば、
後遺症の研究をするのが非常に重要であると思います。
それなのに、不調を訴えた際には「手術は成功しています」と言われ、
自分のわかる範囲で(ここが重要です!)検査して問題が無い限りは
「医学的にはこれ以上は見当たりません」となるのです。


私が「医者は自分のわかる範囲で検査して問題が無ければ異常無しと言う」
書いたのは理由があります。
先日、自分は友達の紹介で腕のいい検眼員さんに眼鏡を作ってもらったのです。
検眼員さんには「遠視と近視が混ざったおかしな目になっている」と言われ

特注の眼鏡になりました。しかし、それをかけるとメールなどが

 なんとか読めるようになったのです。手術前の見え方から考えると

それでもまだ35%くらいだと思いますが、眼鏡がないと5%くらいなので

本当に大分助かっています。

それと同時に、自分の目は診られる人が診てくれれば
やはり異常な目なのだと感じました。
レーシックを行った医者は自分のわかる範囲でしか
診察せず、それ以上調べもしなかったので私の目の異常が
わからなかったのだと思います。

ただ、人間はわからないのであれば、わからないなりに
真摯に対応できる生き物であると思うのです。
例えばその医者自身に異常の原因がわからないような時であっても
海外の文献を調べたり、別の医者を紹介することも出来たと思います。
(実際に、日本の文献には一切無いが海外の文献には研究があるような
後遺症も多数存在します)
しかし、自分を手術したクリニックはそのようなことは一切しないで
「手術は成功しています」「医学的にはこれ以上は見当たりません」と
言ったのです。そして精神科への紹介状を書きました。

これは自分だけの話ではありません。
同じようにレーシックで見え方がおかしくなった患者に尋ねると
ほぼ100%医者から「手術は成功」「医学的に問題なし」
「あなたの精神状態がおかしい」と言われているのです。
つまり自分のように調べてもらえれば少しは回復するかもしれない人々の
研究が全くなされない、調べればわかることも調べないのがレーシックを
する医師であり、レーシックの世界なのです。

実際、海外ではレーシックの後遺症に関する論文が山ほど出ています。
日本では数えるほど。それも特定分野の後遺症に限られた研究だけ。
このことでも日本の自称「レーシックマイスター」達がどれだけ
手術をした患者のその後の人生を考えていないか良くわかると思います。
ちなみに私は自分の手術を担当した医者に、その後会うことができませんでした。
手術後に何度も何度も何度もクリニックに通ったのにです。

このようなことが起こさないために、自分は正確な情報を
開示したその上で患者が選択できる制度にすることが法治国家として
極々当たり前だと思っています。
現にアメリカでは政府のページにレーシックの危険性を訴えるページがあります。
このホームページでも以下のページでアメリカの政府が出した警告文書の
翻訳を読むことができます。

FDAレーシックリスクページの翻訳
http://lasikmutualjapan.jimdo.com/fda%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%AE%E7%BF%BB%E8%A8%B3/

また、FDAはレーシックのプロブレムリポートも募集しています。

FDAレーシックプロブレムリポートの翻訳
http://lasikmutualjapan.jimdo.com/fda%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E7%BF%BB%E8%A8%B3/

確かに不条理な世の中ではありますが、95%の情報が
目から入ると言われているこの時代に、かなりの割合
(はっきりとは言えませんが100人に1・2人はおかしくなっているように
思います。国の調査を望みます!)
なんらかの異常が出る手術が、「失敗はありません」と平然と
宣伝されているのです。
現行の法律で対処できることはないのでしょうか?
また法律が後追いでできるのであれば政治家は、何らかの法案を
国会に提出して欲しいと考えています。
被害者の数を考えるとすでに遅いくらいだと思うのです。
手術が医学的に成功してると言われているのに、患者がこんなにも
苦しんでいる現実を厚生労働省なりクリニックは公表するべきだと思います。
 
いち早い被害者の救済を望みます。