合併症だらけの老眼治療商法 : レーシックカメラ,リーデイングアイ,アキュフォーカスカメラ   Acufocus Kamra Inlay ,corneal Inlay,Kamra,老眼治療カメラ,老眼治療レーシックカメラ

手術を受けた病院:都内の美容系眼科クリニック

年齢・性別:50代 男性

受けた術式: レーシックカメラ,リーデイングアイ,アキュフォーカスカメラ

   Acufocus Kamra Inlay ,corneal Inlay,Kamra,老眼治療カメラ,老眼治療レーシックカメラなどと呼ばれている治療

手術を受けた時期:2012年末手術から手術を行い、不具合のため以下のような経過をたどる。

  ・両眼同時レーシックカメラ(1回目)

  ・カメラ抜去手術(2回目)、

  ・遠視にされ重篤な眼精疲労対策で片目ずつ矯正手術(3、4回目)

  ・眼精疲労が治まらず、元の近視へ戻す手術(5回目)


1、レーシックの手術結果の概要

遠くは、1.0狙いと聞いていたが、過矯正の遠視にされ、強い外せない眼鏡を常時かけている状態で、視力が出ても辛くて見てられない状態となった。電車の外の景色でさえ、目に力を入れないと見えないので、追う事すら出来なかった。

 

老眼治療をしたつもりが、【近くは前より大幅に見えなくなり、遠くは見てられない】手術で、ホームページやTM副医院長が監修したテレビ埼玉の放送《老眼治療の最前線》と真逆の結果となった。

 

過矯正の遠視にされた為、重篤な眼精疲労に陥り、頭痛、めまい、吐き気に襲われ、改善するまで5回の手術を要し元の近視に戻した。

 

術前説明の無い合併症だらけの手術だった(レーシックカメラの同時手術)

 術後生じた合併症は以下のとおり。

 ①過矯正の遠視になった為、重篤な眼精疲労(頭痛、吐き気、めまい、視力低下)

 ②ドライアイ

 ③異物反応による角膜の濁り(ヘイズ発症)及び、ヘイズ発症による角膜形状の変形(遠視悪化)

 ④複視 

 ⑤ハロー 

 ⑥グレア 

 ⑦スターバースト

 ⑧夜間視の異常な視力低下 ⇒夜間の自動車運転が不可能

   a.手術前の近視と同じ様なピンボケ⇒片目しか見えない。

    b.夜間時に光源が10個位、同心円状に見える。⇒ハログレの異常悪化

   c.カメラを1か月後に抜去すると、2つの症状は消滅するので強い関連が有るのではないかと思っている。


 

現在の状況

  ・①②⑥は緩和し、今は症状は無いものの、昔の様に、長時間の読書が出来ない。

  ・④は、カメラ手術眼(左眼)は、ランダムな位置に5個程度の像がだぶる単眼複視は残存(不正乱視の為か?)。レーシック手術眼(右眼)も、上下に2個だぶる単眼複視が残存。

 

2、 老眼治療商法の実態

夜間は運転出来ない程の酷いピンボケやハログレが発生する事を、眼科専門医達は認識しており、レーシックカメラ手術は、手術発売当初から、職業ドライバーにだけは断っていたが、一般人の私には、この重要な合併症の術前説明が全く無かった。術前の手術説明は、人件費の安い検査員が5人位に纏めて説明しており、「やや暗くなるが70%位の明るさと医師から聞いている」と、手術説明していたので信じた。カタログは、手術当日は運転出来ないと記載し、運転している人の体験談も載せていたし、アンケートにも運転すると申告していたので、自動車運転は問題ないと錯誤したが、手術後に初めて、運転出来ない程の夜間視の合併症だと知り、非常に驚いた。

 

中近視の私は、術前検査で残留角膜不足から手術不適合者で、本来、手術されるべきでないが、その説明も無かった。

 

翌日、NT医師(横浜市立大卒)から手術代稼ぎの為か、禁忌手術の効き目へのレーシックカメラ手術をされた。ボスのTM副医院長が、TV埼玉や海外論文で、「レーシックカメラは効き目には手術しない」と発表していたので、診察したが、「私も、一杯手術しているから問題ない」と言われた。手術説明承諾書にも、記載されているし、MH医師と私は捺印している。故意の契約違反だと思う。

 

私の老眼治療で近方視が悪化したので、疑問だったが、その答が、TM副医院長の海外論文に記載されていた。論文には、「中強近視者に手術すると、近方視力やその他の見え方の質が増悪するという」データを発表していた。中近視の私は、殆どの手術説明を、診察医の面談の前に、医師でもない検査士から5人程度に纏められて手術説明を受けた。メリットだけは説明されデメリットの説明は受けていない。その後も診察医と手術医は、デメリットの説明をしなかった。

 

 

・TM副医院長の論文が雑誌(The Journal of Cataract & Refractive    Surgery (JCRS)(2012.3.発行)に、近視患者の手術データを投稿している。

    ・長期6か月後、近方視力の悪化、夜間視の異常低下、ドライアイの増悪の記載有り。要するに効果が無いのに、手術していた可能性が高い。

(TM,YS,KN,WG,YT,SK,TT医師が論文を提出)   (図を参照)

http://www.optnet.org/syujyututaisaku/ronbun.html

          http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22340607

 

 ・術後に、TM副医院長から、私の近方視力が悪化したのは、「1か月で抜去した為」と言われたが、論文発表内容が私の症状と考えている。

又、手術後に「この手術は、合う人と合わない人がいる」と、説明を受けたものの、こうした説明は術前にすべきで、私はモルモット以下の扱いを受けたと思っている。

 ・他の眼科院では、中近視手術は不適合としている医院も有る。

 


カメラインレーによるアレルギー炎症のヘイズ発症率が高く、長期ステロイド治療(1年)を要するが、術前説明しないで手術している。  

 

・日本人は、白人に比べて、ヘイズが発症しやすい。西欧の医師は1週間でステロイドは止めるところも有るが、医院は、1年間使用している。(TM副医院長の話)

・日本眼科学会のレーシックガイドラインでは、緑内障ステロイドを危惧している。

 

 

涙腺プラグ装着が前提の手術

・手術翌日に、医師が説明もせずに、いきなり涙点プラグの処置をされた。

手術説明承諾書には、ドライアイが重症化する場合に、涙点プラグを装着する場合が有ると記載しており、術前には、合併症の可能性が低い様に見せかけていた。

・しかし、レーシックカメラは、実際はドライアイが重症化するのを医師は事前予測しているので、患者に気づかれない様に、カメラ側の目にだけ涙点プラグの処置をしたものと考える。

・涙点プラグは、標準設定として予め手術内容に決められているが、患者に本当のことを伝えると、手術件数が減るので隠していた。

 

 

 

レーシックカメラ手術後の視力の変化

  ①近見の視力 (近くが、手術前よりかなり悪化した)

         (術前)    →(術後 1.5ヵ月)

   右視力  : 0.3      → 0.1:悪化 

   左視力(カメラ): 0.8      → 0.2:悪化  

  両目視力  : 1.0      → 0.4:悪化 

 

 ②遠見の視力

         (術前)    →  (術後 1.5ヵ月)

   右(オートレフ): -4.75D(乱視-1.0)   +0.75D(乱視-0.75D) 遠視発症

   左(オートレフ): -3.50D(乱視-1.0)  +2.0D(乱視-0.75) 遠視とヘイズ発症

右視力 :   0.06          1.2

   左視力(カメラ):  0.06          0.7      

  両目視力  :   0.09           1.5  

    

 

 4、レーシック医師の話

遠視になった理由を尋ねると以下のように説明された。

  • 狙っても難しい。
  • 戻りを考慮して手術する。
  • 過矯正の遠視では無い。
  • 戻る人もいれば戻らない人もいる。
  • 遠視の方が良く見える。

 

レーシック手術のバラツキ(TM副医院長)

・「手術のバラツキは、ゼロを狙っても±0.5Dに80%、±0.5~±1.0Dに20%。現在の最高のエキシマレーザーを使った時で、これが医学の限界みたいなもの。

 

 

 レーシックカメラについて術前に説明を担当していた医師が、他の医院で語った話

  • 正直言うと、レーシックというのは、白内障が出始めると度数が変わってしまうので,あんまり、やんない方が良い。
  • 30、40代でやられた場合で有れば微調整でもう一回、レーシックを打ち直して、度数の矯正を、再矯正をするというのが一般的。
  • 基本的には、その50代というのは一番微妙な年齢ではある。レーシックをやると、歪み、滲みが少し出る。それから、結局、更に年をとれば白内障にもかかる。白内障の手術をやらないという訳にはいかない。
  •  カメラレーシックは、どうしても運転用というよりは、もう日常生活で、お家にいる様な人が、まあ、要するに、メガネなしで、或る程度活動出来ますよという、こういうものなので。バンバン、こうアクティブな方が、運転したりするものじゃない。
  • K大で、この手術をしないのは、やっぱり、合う人と合わない人がいるから。
  • 何ていうか、確立されてないという事だよね。その確率的にはね。
  • 自動車運転には向かないよ。職業ドライバーには断っている。だからトラックドライバーとか、ダメですよ。基本的にやっちゃ。

 

 

5、医師が説明しないピンボケ発症のメカニズム (図を参照)

ピンボケと同時に、光源が10倍位、同心円状に見えるという多像発生の現象が発症したが、カメラを抜去すると症状が消えるので強い関連が有るのではないかと感じている。 (図を参照)

 

 

夜間視悪化(ピンボケ、多像発生)の不具合発生のメカニズム

 暗くなると瞳孔径は、若い人程、最大8mm程度迄、拡張する。これに対して、カメラインレーの外径(Φ3.8)と極端に小さい為、カメラインレーの外側から、光が漏れてしまう。

 

 私の場合、暗所瞳孔径Φ6.5(標準的な瞳孔サイズ)で、計算上、ピンフォール部の明瞭な網膜に入る像光に比べ、実に、11倍もの多量の光が漏れてくる事になる。

 

カメラの外側の光の主体は、レーザーの未照射部や、境界部分で焦点が異なるピンボケ像で、特に、近視患者で゙レーシックを行うと症状がひどくなると考えられる。

 

私の様に、多像が同心円状に発症する患者は少ない様だが、患者にはリングの様に見えるという人もいた。

夜間に限定された不正乱視状態の見え方なので、ピンボケの症状の1つと考えられる。

 

カルテに記載された医師のコメント内容には、《視軸、瞳孔軸のズレ、夜間瞳孔が広がる事、インレーの外径と瞳孔(夜間)の可能性が有りうる》と記載されていた。

 

 

 

 

 

6、 レーシックカメラの社会的問題点

 

(1)免許取得の検査は、レーシックカメラ手術を想定した検査でない。

  ①運転免許は明るい場所の検査なので、夜間時にピンボケしている人でも、難なくパスするが、国交省、警察も、その実態は知らない。夜間視力を検査する方法も検討した事すらない。

 ②運転免許資格の、緊急の改正が必要と考える。

 

(2)レーシック医師達(眼科専門医)は、職業運転手のみ手術不適合としていたが、一般人は、注意喚起もされずに手術されており危険性に気づかないケースが想定される。

かつ、運転能力も劣るので危険である。

 

(3)職業選択の自由を制限する憲法違反の手術

  ①医師から夜間運転の危険性や職業ドライバーに断っているなどの、術前説明も受けずに手術されており、手術後に職業ドライバーへの転職すら出来ない事になる。

   ②抜去可能では有るが、術前説明なしでは職業選択の自由を奪う手術と言える。

 

  

7、 最新治療と厚労省

 

私には判らない事が有る。世界では、国の未認可手術は手術出来ないが、日本では厚労省の未認可でも、先進医療の名前を借りて、多くの未認可手術がされなければならないかという現実である。

 

レーシックカメラは、通常フラップの倍の深さの厚さ迄切削が必要で、厚労省指導の日本眼科学会のレーシックガイドラインには記載が無いが、0.1mm厚いだけで規制レベルの6D相当となりこれに近視レーシックを加えると、10D以上の強近視の手術と同様のリスクとなる。私の合併症が多いのは、角膜切削量が多い事が理由と考えられるが、この様なリスクの高い手術が、世界に先駆けて日本で実施され、又、それが、厚労省でなく米国企業のFDA取得の為というのも理解出来ない。


ところで、2015年4月に、アキュフォーカス社のアドバイザー医師のTM副医院長が

念願していたアキュフォーカス社のFDA認可申請は、条件付きで認可された。

但し、FDAは、レーシック手術とカメラの効果は不明とし、近視患者への

レーシックカメラ手術を認可していると迄は、言っていないと明記している。

 又、夜間視低下、ドライアイ等、ハログレアが悪化するとも記載し、他の医学

的疾患も正確に伝えた上での認可としている。これは重要な事で有る。

 FDAは、正視の人のデータが無い事を理由に、認可に反対する審査

員が多く、僅差での決定となった事も公表している。

FDAはアキュフォーカス社に大量の近視患者のデータが有るのを見抜けなかっ

た様である。

 アキュフォーカスのアドバイザー医師のTM副医院長は、医院に在籍時、私も会った

アキュフォーカス社のN氏を院内駐在させ、アキュフォーカス社へデータを送付させていた。

しかし、アキュフォーカス社のアドバイザー医師達は、故意にFDAに近視患者のデータ

を提出しなかったという事がFDAの発表から判る。

 FDAは、日本で、TM副医院長が日本で「近くも遠くも見える最先端

の手術」「レーシックは安心安全」と集客して近視患者まで幅広く手術してい

るという現実は、掴めなかったのだろうか?

 近視患者に手術すると合併症が多発する事は、TM副医院長が

発表しているので、もしかしたら、悪化が判っていながら手術

する医師は、日本人医師だけで、データ自体も無い可能性すら

ある。FDAが条件付きで認可した後も、日本のレーシック医師達は、自身に

手術する事だけは絶対にしないが、自らの学会論文発表と商売の為に、

善意の近視患者を犠牲にした有料モルモットの結果を発表し、名声やマネーを

得ている。そして、効果が無い患者には、手術後に、「合う人と合わ

ない人がいる」と言訳をして、新たな患者を集客している。最近は、

評判が落ちた商品は、目先を変え、新しい手術と称して獲物を

狙っている。

 これが、レーシックに群がる日本のレーシック医師達の実像である。

こんな状態で、政府が医療を国の成長産業としようとしているが、

もし、外国人が被害に遭ったら日本の恥である。

レーシックと老眼治療商法には、日本の眼科医療の深い闇が隠されて

いる。

 

http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm443471.htm

 

http://honyaku.yahoo.co.jp/url_header?both=T&ieid=en&oeid=ja&url=http%3A%2F%2Fwww.insightnews.com.au%2F_blog%2FNEWS_NOW%21%2Fpost%2Facufocus-kamra-fda-yes-but%2F

 

手術説明承諾書は医師と患者の唯一の信頼の証だが、私は、それさえも踏みにじられ私はモルモット扱いの手術を受けた。厚労省の管轄外治療とはいえ、日本の眼科医療の信頼はすでに失われた由々しき事態と考える。

 

医師の為のレーシックガイドラインが有っても、無資格の医師や遵守しない医師の手術が横行し、多くの若いレーシック被害者が発生している。このような医師を放置する限り、日本の眼科医療の信頼は取り戻せない。